こどもの日と母親の関係 イメージ

 日本では奈良時代からこどもの日の原型とされる端午の節句があり、もともとは厄払いの行事でした。現代の「こどもの日」はその風習を引き継いでいます。菖蒲は香りが強いため、病気や悪いものを追い払ってくれると言われていました。これをお風呂のなかに入れて入浴することで厄を払い除けて、子どもたちが健康に成長することを願います。

 今日では、こどもの日は、法律で定められている国民の祝日です。祝日法によれば、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨であると定義されています。

 「子どもが生まれ育つ上で、どれほど母親の役割が大きいかということを考えてもらうためにも母に感謝する趣旨を取り入れよう」ということになったそうです。

 大人になると子どもの頃とは視点がかわって親の苦労がわかるようになります。あらためて両親に感謝の気持ちを持つことが、かつて子どもだった大人の、こどもの日の過ごし方なのでしょう。